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いつだかわからない時代の、
どこだかわからない場所でのお話。
霧亥には角が生えていました。
村のしきたりでは角の生えた子供が生まれると、その子は誰もいない超構造体(メガストラクチャー)にいけにえとして捧げられることになっており、今年は霧亥が超構造体に連れていかれる年でした。
2人の電基漁師に連れられ超構造体へ向かう馬の上でも霧亥は暴れたりしませんでした。
霧亥はネット端末遺伝子を見つけて都市の機能を取り戻すための密偵だったからです。
超構造体に入ると中は暗くて人の臭いはしなかったけど、それでも霧亥は我慢していました。
やがて、超構造体の奥の部屋にある沢山のカプセルのひとつに入れられ、カプセルのふたが閉ざされ、電基漁師の足音がきこえなくなり、霧亥はいよいよ一人きりでした。霧亥は静かに目を閉じました。
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