LOG.2 駆除系

　すごく短かったかも知れないし、すごく長かったかもしれない時間が過ぎ、突然部屋がゆれ始めました。

　霧亥をいれたカプセルは台座から転げ落ち、霧亥は部屋のど真ん中に投げ出されました。

　床にたたきつけられた衝撃で気を失った霧亥は、教団にさらわれ、自分が珪素生物に再構築される暗くて怖い夢を見ました。



　やがて夢から覚め、自分が広い超構造体の中に一人自由の身でいることに気づいた霧亥は、どこへ向かうともなく歩き出しました。

　こうして霧亥の果てしない冒険が始まったのです。






　超構造体の中をさ迷い歩くうちに霧亥は、閉じ込められた少女（？）に出会いました。





　ネット端末遺伝子について知っているかもしれない少女（？）を助け出した霧亥。しかしすぐに造換塔を経由して超構造体の構成物質を媒介とした駆除系があらわれ、少女（？）を捕まえて別の階層に引きずり込もうとし始めました！
　いつの間にか少女（？）は霧亥よりも大きな体を手に入れていましたが、気にしている暇はありません。




　霧亥は突然のことにおどろきましたが、少女（？）を助けなくてはと思い、傍らにあった棒状の何か（セーフガード製）で駆除系を追い払いなんとか少女（？）を助け出しました。


　そして、可聴域を超えているため言葉も通じないこの不思議な少女（？）に直感で「シボ」と名前を付け、シボの手を取りこの二人でネット端末遺伝子を探し出すことを決意したのです。