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カオサンへの道すがら、マチ子(仮名)ちゃんについての経緯をO田原と千明に説明してやった。
1.食堂で朝飯を食っていたら謎の女に声をかけられた
2.話を聞くと目的地が同じだったので共に行くことになった
3.Gが恋した
自分でもワケがわからない説明だが、全て事実なのだから困ったものである。
あまりに突飛すぎる内容だったが、O田原も千明もなんとか納得してくれたようだ。さすがに突発的なネタの訪れには慣れている。
1.食堂で朝飯を食っていたら謎の女に声をかけられた
2.話を聞くと目的地が同じだったので共に行くことになった
3.Gが恋した
自分でもワケがわからない説明だが、全て事実なのだから困ったものである。
あまりに突飛すぎる内容だったが、O田原も千明もなんとか納得してくれたようだ。さすがに突発的なネタの訪れには慣れている。
で、その途端にこうだよ。
超ハイテンションな男性陣。(左の怪しいモザイク野郎がマチ子(仮名)ちゃん)
とくにコイツ(G)が群を抜いてます。
そりゃ旅先でうら若き少女に話しかけられて、しかもあろうことか同行まで誘われたらテンションも上がるかもしれない。しかし、それではあまりに単純というものであろう。お前らは雌を前にしたサルか!?
ちくしょう!誰かオレとマチ子(仮名)ちゃんの写真を撮ってくれよぅ!←サル
こんなお祭り騒ぎの中、マチ子(仮名)ちゃんがいきなり大活躍してくれた。
カオサンまでは前日のように船で行こうと思っていた。しかし船着場について渡し屋のおっさんに頼んでみると、ものすごく遠回りのルートを示してくる。
「遠回りしないとダメだもんね。早く行きたければ金を大目に払うんだもんね」と、タイ語なまりの英語で2倍以上の渡し賃をふっかけてくる。どうやら日本人観光客ということで、足元を見られているらしい。
「あ~、うぃーあーべりーぷあー。ばっとうぃーあーはりあっぷ」
Gと僕がヤバ過ぎる英語で交渉するが、埒が明かない。「ダメだもんね。ダメだもんね」と我々と同程度の英語で答えが返ってくるばかりだ。本当に金がないのに。
だが、ここでマチ子(仮名)ちゃんの存在が我々に幸運をもたらした。
突如としてマチ子(仮名)ちゃんが、ネイティブばりの流暢な英語で値下げ交渉を始める。なんでも彼女は外国語、特に英語を大学で専攻しているらしい。ただの頭の可哀相な子ではなかったようだ。渡し屋が僕たちを見る目が明確に変わる。
結局、基本料金に僅かに上乗せした程度の額で話がまとまった。
どうやら我々はとんでもなく心強い仲間に出会ったようである。
←今回不参加の煎餅氏
少なくとも彼の500倍は役に立った。
そもそもマチ子(仮名)ちゃんが、カオサンに行こうとしていた理由は宿の探索だった。
カオサンにはバックパッカー向けの安い宿が密集しており、貧乏旅行者にとっては非常にありがたい地域となっている。彼女もまた、カオサンにあるゲストハウスを探しているのだった。
「住所は友達に教えてもらった」
そう言って彼女は住所と宿の名前が書かれたボロボロのメモ帳を見せてくれた。タイの住所表記はよく知らないが、見たところかなり細かいところまで書いてある。
我々もどうせ暇人なので、宿を探すことに協力することになった。
ここまで細かい住所が分かっているなら、苦労することはないだろう。
10分ほどでカオサンに最寄の船着場に着いた。
船から下りた我々は、とりあえず地図を見て大体のあたりをつけた後、彼女のメモ帳に書かれた宿の看板を探す。
えーと、看板はっと…
ごめん。コレ無理だわ
さすがのマチ子(仮名)ちゃんも途方にくれている。
いつの間にか事態は「看板」と書いて「ウォーリー」と読め状態になっていた。
このまま真面目に探していたら本当に日が暮れてしまう。いや、明日の朝を迎えてしまうかもしれない。
しかし、場所を聞こうにも交番なんて便利なものは見当たらないし、周りも観光客ばかりだ。
いや、いい加減に認めるべきだ。僕たちに残された選択肢は一つしかない。
妥協。
すまない、マチ子(仮名)ちゃん。俺たちを頼ったのがそもそもの過ちだったんだ。
結局のところ、ついにマチ子(仮名)ちゃんも諦めたらしく、ほどほどに安い別のゲストハウスに泊まることになった。
しかし、こんなトロピカーナな場所に格安で泊まれるのだから、かえって結果は良い方向に向かったんじゃないか?俺たちなんて売春宿一歩手前のぼろホテルだぞ。
なんだかんだで、ようやくマチ子(仮名)ちゃんの今夜の宿は見つかった。
時計を見ると既に正午を大きく回っている。
マチ子(仮名)ちゃんが泊まることになったゲストハウスは、1階がカフェテラスになっていて簡単な料理も出るようだ。
我々は昼食と宿確定祝い(?)を兼ねて、この場で食事をすることになった。
乾杯はもちろん昨夜べろべろになったシンハービール。たぶんタイに来て一番多く飲んでいる液体だ。
O野もどこからか買ってきたタバコをおもむろに吸いだした。
タイ独自のタバコ(違法系)でも買ってきてくれたのかと思ったが、どうやらただのマルボロらしい。ちっ、つまらん奴だ。
←肺気腫で死亡した人の写真
って、オイ。
超ハイテンションな男性陣。(左の怪しいモザイク野郎がマチ子(仮名)ちゃん)
とくにコイツ(G)が群を抜いてます。
そりゃ旅先でうら若き少女に話しかけられて、しかもあろうことか同行まで誘われたらテンションも上がるかもしれない。しかし、それではあまりに単純というものであろう。お前らは雌を前にしたサルか!?
ちくしょう!誰かオレとマチ子(仮名)ちゃんの写真を撮ってくれよぅ!←サル
こんなお祭り騒ぎの中、マチ子(仮名)ちゃんがいきなり大活躍してくれた。
カオサンまでは前日のように船で行こうと思っていた。しかし船着場について渡し屋のおっさんに頼んでみると、ものすごく遠回りのルートを示してくる。
「遠回りしないとダメだもんね。早く行きたければ金を大目に払うんだもんね」と、タイ語なまりの英語で2倍以上の渡し賃をふっかけてくる。どうやら日本人観光客ということで、足元を見られているらしい。
「あ~、うぃーあーべりーぷあー。ばっとうぃーあーはりあっぷ」
Gと僕がヤバ過ぎる英語で交渉するが、埒が明かない。「ダメだもんね。ダメだもんね」と我々と同程度の英語で答えが返ってくるばかりだ。本当に金がないのに。
だが、ここでマチ子(仮名)ちゃんの存在が我々に幸運をもたらした。
突如としてマチ子(仮名)ちゃんが、ネイティブばりの流暢な英語で値下げ交渉を始める。なんでも彼女は外国語、特に英語を大学で専攻しているらしい。ただの頭の可哀相な子ではなかったようだ。渡し屋が僕たちを見る目が明確に変わる。
結局、基本料金に僅かに上乗せした程度の額で話がまとまった。
どうやら我々はとんでもなく心強い仲間に出会ったようである。
←今回不参加の煎餅氏
少なくとも彼の500倍は役に立った。
そもそもマチ子(仮名)ちゃんが、カオサンに行こうとしていた理由は宿の探索だった。
カオサンにはバックパッカー向けの安い宿が密集しており、貧乏旅行者にとっては非常にありがたい地域となっている。彼女もまた、カオサンにあるゲストハウスを探しているのだった。
「住所は友達に教えてもらった」
そう言って彼女は住所と宿の名前が書かれたボロボロのメモ帳を見せてくれた。タイの住所表記はよく知らないが、見たところかなり細かいところまで書いてある。
我々もどうせ暇人なので、宿を探すことに協力することになった。
ここまで細かい住所が分かっているなら、苦労することはないだろう。
10分ほどでカオサンに最寄の船着場に着いた。
船から下りた我々は、とりあえず地図を見て大体のあたりをつけた後、彼女のメモ帳に書かれた宿の看板を探す。
えーと、看板はっと…
ごめん。コレ無理だわ
さすがのマチ子(仮名)ちゃんも途方にくれている。
いつの間にか事態は「看板」と書いて「ウォーリー」と読め状態になっていた。
このまま真面目に探していたら本当に日が暮れてしまう。いや、明日の朝を迎えてしまうかもしれない。
しかし、場所を聞こうにも交番なんて便利なものは見当たらないし、周りも観光客ばかりだ。
いや、いい加減に認めるべきだ。僕たちに残された選択肢は一つしかない。
妥協。
すまない、マチ子(仮名)ちゃん。俺たちを頼ったのがそもそもの過ちだったんだ。
結局のところ、ついにマチ子(仮名)ちゃんも諦めたらしく、ほどほどに安い別のゲストハウスに泊まることになった。
しかし、こんなトロピカーナな場所に格安で泊まれるのだから、かえって結果は良い方向に向かったんじゃないか?俺たちなんて売春宿一歩手前のぼろホテルだぞ。
なんだかんだで、ようやくマチ子(仮名)ちゃんの今夜の宿は見つかった。
時計を見ると既に正午を大きく回っている。
マチ子(仮名)ちゃんが泊まることになったゲストハウスは、1階がカフェテラスになっていて簡単な料理も出るようだ。
我々は昼食と宿確定祝い(?)を兼ねて、この場で食事をすることになった。
乾杯はもちろん昨夜べろべろになったシンハービール。たぶんタイに来て一番多く飲んでいる液体だ。
O野もどこからか買ってきたタバコをおもむろに吸いだした。
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←肺気腫で死亡した人の写真
って、オイ。
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