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 午後3時。カオサンでの買い物を終えた僕たちは、再びバンコクの中心部へと向かっていた。バンコクのあちらこちらに点在する寺院を観光するためである。
 うだるような暑さの歩道を歩く気にはとてもなれず、タクシーを利用することにする。






 タクシーは1台しかつかまらなかった。



秘技6人乗り

運転妨害



 とてつもなく迷惑そうな運転手の気(オーラ)がこちらまで伝わってくる。絶対に「トランクに誰か押し込んでやる」とか考えているに違いない。むしろ俺が誰か一人押し込めたい。
 ちなみに下の写真でGが座っているのはギアレバーの上である。
 無骨な棒の上に自身の恥ずべき場所をこすりつけながら、僅かの振動でほのかな嬌声をあげている彼を見るマチ子(仮名)ちゃんの目は、生命の存在しない雪原のようにただ冷たかった。




ワット・ポー
 運転手の神がかったアクセルテクニックのおかげで、なんとかかんとか目的地に到着することができた。彼に限らずバンコクの運転手は信じられないほど運転が上手い。

 この馬鹿でかい仏塔が目を引く寺院の名前は「ワット・ポー」。
 写真には2本しか写っていないが、実際は本堂を囲むような形でニョキニョキと林立しており、荘厳な風景をかもしだしている。
 仏塔というのは、もともとは釈迦の遺骨を納めていた塚のような存在だったのだが、王族などの社会的・金銭的な力のある人間も、自分のお骨を仏塔の下に祀ることを望んだようである。すなわち、仏塔とは墓標のようなものだ。
 日本の質素な石の墓標を見慣れている方からすれば、なんとも贅沢な話である。


寝仏
 このワット・ポーのもう一つの見所としては、『ストリートファイター2』でおなじみの、巨大寝仏である。
 どうでもいいが、タイガーショットを打つときの声は「タンゲー」としか聞こえない。本当にどうでもいいな。




ワット・スタット
 さらに「ワット・スタット」に向かう。
 この寺院の本堂は完璧な左右対称構造をしており、他の寺院とはまた異なる威厳と美しさを持っている。
 それにしても、バンコクにある寺院はどれもキレイである。造形的にもそうだが、ゴミがまったく落ちていないのだ。
 日本も大半の寺はしっかりと坊主が朝起きて掃除をしているのだろうが、観光地の寺になると旅行客が残した落書きやらゴミやらで大変なことになってたりする。しかも、ほとんどは日本人自身がやっていることだから、外国からやって来る真面目な旅行者になんだか申し訳なくなってしまう。
 来る前はタイという国は、どこか未発達で危険な雰囲気があると漠然と感じていた。しかし、モラルということに関してはむしろ日本の方が遥かに低いような気がしてきて、写真を撮りながらウ~ムとうなっていたら、腹が鳴った。早いものでもう日が傾いている。無い頭を絞ることをやめて、我々は夕飯の場所を探して歩き出した。
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無題
あいかわらず進んでねぇええええ。
O野 2006/11/29(Wed)21:40: 編集
無題
うむ。
「珍遊記」ばりの展開の遅さになってきた。
伊藤 2006/12/03(Sun)18:05: 編集
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