プロローグ

　オーシアとユークトバニアの両国の間に広がるセレス海の孤島、オーシア領サンド島。
　オーシア空軍の訓練場にもなっている南の楽園です。

　その日も訓練生と教官たちは仲良く訓練に行っていました。
　しかし…

　Warning!!

　突然の警告音。
　レーダーに大量の国籍不明機が現れ、攻撃を仕掛けてきたのです。

　訓練生を逃がした教官たちは国籍不明機を食い止めます。
　偶然この島に取材に来ていたカメラマン・ジュネットも、教官と同じ飛行機に乗っていたために強制空戦初体験です。
　乗り物全般に弱いジュネット君。ゲロ発射寸前の顔をさらしてプレイヤーを楽しませながらも、しっかりと撮影を続けます。

　一方、逃げた訓練生たちは基地からの指令を受け、指定された高度に向かいます。
　しかし、何故か訓練生たちの目の前に国籍不明機の群れが。
　基地側が高度の桁を間違えたために、鉢合わせをしてしまったのです。

　その結果、責任問題どころでは済まされない大惨事に。
　教官のバートレット大尉、美少女訓練生のナガセ少尉、ついでにジュネット君を除く８名が戦死しました。

　事件後、南の楽園サンド島もかつてない緊張感に包まれます。
　いったい何者が自分たちを襲ったのか？
　まさか、ユークトバニアの戦闘機なのか？
　だとしたらその理由は、目的は？
　何一つ真相がわからないまま、急遽、小隊「ウォードッグ」が結成されました。

　隊長は生き残ったバートレット大尉が勤めることになり、二番機には天才的な空戦技術で初戦を生き抜いたナガセ少尉が選ばれます。

　もちろん、セクハラ教官バートレット大尉の強い欲望要望があったためですが。

　さらに、訓練をサボって難を逃れていたロックマニアの問題児、ダヴェンポート少尉と、「はい」と「いいえ」しか喋ることのできない寡黙な主人公、ブレイズも加えられました。

　プレイヤーはこの新人パイロット「ブレイズ」となり、鋼鉄の翼で空に羽ばたくことになります。