Mission1 「極西の飛行隊」

　小隊結成の翌日、またしても国際不明機が現れました。
　ただし、今回は味方の対空迎撃システムにより損傷しているため、飛行するのもやっとの状態とのこと。
　記念すべき初ミッションは、この国際不明機を強制着陸させることです。ハマコーのような悪人顔の司令に命令されてウォードッグが出撃します。

　ミッションが始まるとまずは無線で自己紹介です。

　セクハラ隊長は自分のことを「ハートブレイク・ワン」と呼べと言っています。つまり「失恋１号」
　そういえば、かつて付き合っていた女性がユークトバニアにいるとか言っていました。
　その時は「昔の話だ」と言って笑っていたけど、意外と引きずる性格をしているようです。

　美少女ナガセは「エッジ」と名乗っています。意味は「刃」。
　なるほどツンデレキャラにはぴったり。

　問題児ダヴェンポートは「チョッパー」と呼ばなければ返事をしないと言っています。
　「チョッパー」とは「肉切り包丁」のこと。決してカッコいいとは思えませんが。
　「ブタゴリラ」や「ゴリライモ」と同じ心理でしょうか？

　主人公ブレイズは、勝手に隊長に「ブービー」と名付けられてしまいました。
　パーマン３号のサルと同じ名前です。どうやら人間であることさえ認められていないようです。
　今後、セクハラ隊長をパワハラ（パワーハラスメント。上司によるいやがらせ）隊長と呼ぶことを心に決めました。

　開始早々、隊内の人間関係に悩んでいると、前方に国籍不明機の機影が見えてきました。

　よーし、ウォードッグ隊の初手柄はオレがあげてやる！アフターバーナー点火、いくぜ音速領域！！
　「強制着陸させる」というミッション内容を忘れて、一気に加速するブレイズ機。前方を飛んでいたパワハラ隊長の機体が、見る見るうちに近づいてきます。
　へん、このオレにサルみたいな名前をつけやがって。あんたを本当のブービーにしてや…

　チュドォン…

『ブレイズ墜落！』




………

　深呼吸を５万回ほど繰り返した後、墜落時の映像をリプレイで見直しました。

　どうやら前方を飛んでいたパワハラ隊長のケツに音速で突っ込んでしまったらしいです。
　ウォードッグ隊の初手柄は、パワハラ隊長によるブービー撃墜です。



　とりあえず先ほどのことは無かったことにして、ブレイズ２世、エッジ、チョッパー、オレを撃墜したパワハラ隊長の４人で再出撃します。

　今度は素直にパワハラ隊長の後ろにくっついて編隊飛行をします。すると再び国籍不明機が見えてきました。
　パワハラ隊長は「人見知りだから」という誰も信じるはずの無い理由で、漫談が趣味のチョッパーに降伏勧告をやらせます。
　まぁ、他にまともな会話ができる人はいないし。

　チョッパーが国籍不明機に得意の漫談を披露していると、西から４機の不明機が高速で接近してきました。
　どうやら漫談が相当つまらなかったようで、問答無用で発砲してきます。
　チョッパーの心が密かに傷つきつつ、パワハラ隊長が攻撃許可を出したので、ようやく戦闘開始です。

　早速、今作の新要素である「僚機への命令」を行います。
　「分散」して各個撃破だ!

　パワハラ隊長『命令を下したいなら、オレより出世してからもう一度来い！』

　ごもっともで…

　本気で転職を考えつつ、スタンドプレーで敵機を撃破してミッション完了。
　命令できないとはいえ、序盤なのでまだまだ楽勝です。


　戦闘終了後にはパワハラ隊長に、
「お前がどこのポジションにいても、今後ブービーと呼ぶことにする」
と恒久的パワハラ宣言をされてしまいました。
　母さん、東京は恐ろしいところです…