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ご存知のとおりドラえもんの好物は『ドラ焼き』です。原作でもあのロボは事あるごとにドラ焼きを食べています。
ところで皆さん、『ドラえもん』の33巻を持っているでしょうか。
その巻の第3話に『地底のドライ・ライト』という話があります。
あらすじとしては、未来のエネルギー源である「ドライ・ライト」という鉱石を、眼鏡少年とポンコツロボの2人が暴利で売りさばいて荒稼ぎを企むという、少年誌としてあるまじきダークな物です。
この話の途中で薄っぺらな正義感を捨てきれず、ドライ・ライトを売ることを躊躇するポンコツに対して眼鏡少年が勧誘に動きます。
「会社を作って売り出そう。やがては世界じゅうに輸出して大もうけ……。」(p28)
「そうだ、社長室の横にドラやき食堂をつくろう。」
「いつでもすきなだけ、ドラやきがたべられるの。」(p30)
そして、そのコマには豪勢に並ぶ数々のメニューの絵と商品名が載っています。
「ドラ丼」「ドラステーキ」「ドラバーガー」「ドラカレー」「ドラさしみ」
そしてこの光景を妄想したロボは目を血走らせよだれを垂れ流しながら、ヤク中患者のごとく「ドライ・ライト」を売りに駆け出します。
さて、僕と同じ疑問を皆さんも抱いたでしょうか?
コレ、うまいのか?
しかしこれをパッと見の印象と想像力だけで「まずい」と宣言して良いものでしょうか。いえ、良いわけがありません。そんなことは僕の誇りと正義が許しません。
そこで、
作っちゃった。
ところで皆さん、『ドラえもん』の33巻を持っているでしょうか。
その巻の第3話に『地底のドライ・ライト』という話があります。
あらすじとしては、未来のエネルギー源である「ドライ・ライト」という鉱石を、眼鏡少年とポンコツロボの2人が暴利で売りさばいて荒稼ぎを企むという、少年誌としてあるまじきダークな物です。
この話の途中で薄っぺらな正義感を捨てきれず、ドライ・ライトを売ることを躊躇するポンコツに対して眼鏡少年が勧誘に動きます。
「会社を作って売り出そう。やがては世界じゅうに輸出して大もうけ……。」(p28)
「そうだ、社長室の横にドラやき食堂をつくろう。」
「いつでもすきなだけ、ドラやきがたべられるの。」(p30)
そして、そのコマには豪勢に並ぶ数々のメニューの絵と商品名が載っています。
「ドラ丼」「ドラステーキ」「ドラバーガー」「ドラカレー」「ドラさしみ」
そしてこの光景を妄想したロボは目を血走らせよだれを垂れ流しながら、ヤク中患者のごとく「ドライ・ライト」を売りに駆け出します。
さて、僕と同じ疑問を皆さんも抱いたでしょうか?
コレ、うまいのか?
しかしこれをパッと見の印象と想像力だけで「まずい」と宣言して良いものでしょうか。いえ、良いわけがありません。そんなことは僕の誇りと正義が許しません。
そこで、
作っちゃった。
事情を話したら友人のY木くんが快く協力してくれました。
まぁ、コトがコトだけに変態だろうが問題はないでしょう。
午後0時30分、ちょうど腹減りのピーク時。まず近所のスーパーにドラ焼きを買いに行きます。空はきれいに晴れ上がり、温かい風が吹いています。とても気持ちのいい秋の午後でした。
スーパーでドラ焼き5個とレトルトカレー2袋、マックのハンバーガーを1つ、刺身のつまの大根を1パックずつを購入。店員の不思議そうな顔が印象的です。
ROUND1 ドラ刺身
早速、ドラ刺身の準備を始めます。切るだけだから一瞬で完成。
それではY木くん、お願いします。
「ん、普通にイケるぞ」
嘘だ。
こんなのが美味いわけないだろ。
すかさず自分も食べてみた。
口の中に広がる1個80円の甘すぎるドラ焼き。その甘さをほどよく抑える醤油の香り。
和風の味覚である皮とあんこ。そこに和風調味料の代表、醤油が見事に調和している。
いかん、美味い。
こんなのが美味い。
アイデンティティを失いかけながらも1品目「ドラさしみ」完食。
ROUND2 ドラステーキ
目の前でいまだかつて見たこともない光景が展開される。よかった生贄Y木くんがいて。
両面をバターで焼いて塩・コショウで完成。シンプルイズベストです。
さぁ、召し上がれ。
「うん、うまいよ」
アレ?
もちろん僕も食べてみた。
ホットケーキだ。チープなドラ焼きにかすかな焼き目とバターの香りが加わり手の込んだホットケーキが出来上がってしまった。しかも甘すぎるあんこがバターで中和されて良い感じだ。
…やばい、かなり美味い。
なんだか自分の感覚が信じられなくなってきました。
ROUND3 ドラ丼
前の2品が予想外に美味しくて面白みに欠けるので、今回は少々アレンジさせていただきます。
原作ではこのドラ丼は、単にご飯の上にドラ焼きが乗っているだけの料理として描かれていました。しかし、せっかくなのでカツ丼風にしましょう。
ドラ焼きとタマネギをダシ汁で煮てから卵で閉じて、ハイ完成。
えぇ、スゴクいい感じです。
「…………」
「『ハイ完成』じゃねぇ!」
Y木くんが本日初の拒絶反応を示しましたヨ。これが「本能」ってヤツでしょうカ?
拒むY木くんを無理やりに説得して食べさせます。
「うぬぅぅぅぅ…」
お、良い感じの反応!10秒ほどうつむいている。
「ドラ焼きと米だけならおはぎと大差ないんだが…、卵が全てを否定している」
イヤハヤ危ないところである。原作どおりに食べていたらおはぎになって美味しくいただいてしまうところだった。
紙袋の中で輝くY木くんの狼のような目に押されて僕も食べてみる。
確かに彼の言う通りドラ焼きと米だけならおはぎだからうまいでしょう。
しかし、そこにダシ汁で煮られた玉ねぎと卵が加わることにより人外の食へと貶められたようです。とりあえず胃薬も買っとくべきだった。
なんか企画がずれつつ3品目「ドラどん」完食。
ROUND4 ドラバーガー
原作では「ドラバーガー」はドラ焼きの皮がハンバーグを挟んでいる絵で描かれいますが、当然そんなことをしたら美味しいに決まっている。
(そんな得体の知れない料理の絵を見て美味しいと思ってしまう神経がイヤです)
てなわけで、こんなのどうよ?
上半分がどらやきの皮とあんこ、下半分がバンズと具をそのまま。
さあ、Y木くん。アメリカンのようにファンキーに食い尽くせ!
「ヘイ、メーン」
「マザーファッカー!!」
おやおや…汚い言葉を使ってはいけないね。で、味はどうだね?
「お…ぐふ…ぅ…」
なんか、「ウケ狙い」の一言では片付けられない反応を示したので、僕も食べてみました。
チープなものにチープなものを合わせてもゴミができるだけです。マイナス+マイナスはどう足掻いてもマイナスです。
ハンバーガーの生命線である単純なアミノ酸の味と、ドラ焼きの生面線である甘すぎるあんこが見事に反発。
口で言えるような味ではないけど、あえて言うなら原色を3色ほど混ぜ合わせた絵の具のような味ですかね。
そろそろ胃だけではなく生命の心配を始めつつ4品目「ドラバーガー」完食。
FINALROUND ドラカレー
なんだかこの二人の無邪気な顔が異様に苛立ちます。そして、あえてこのカレーを選んだ自分を殴り倒したくなります。
しかし、ここまで来てある法則に気が付きました。
それは、原作通りに作った前2つは美味く、アレンジした後2つは不味かったということです。
このドラカレーは、原作ではドラ焼きの上にカレーをかけた絵で描かれています。つまり、この通りに作れば美味いはず。
先ほどのドラバーガーですっかりグロッキーになった僕たちに選択の余地はありませんでした。
微かな希望を信じて原作どおりにドラカレーを作成!そして…
希望は音を立てながら崩れ去っていった…
Y木くん、後は任せた。生きて帰れ。
「うふふ!うふふ!」
ババ様、Y木壊れちゃった。
Y木くんがスプーンで1口食べた。
「は……ぐ…ふぅ…!」
ラン、ランララランランラン…
こうしてこの企画は若い命を散らした一人の英雄によって終わりを迎えた。
とうとう我々はあのポンコツロボはやはり舌も脳も本格的にポンコツだという結論を導き出したのだ。(そんな企画だったか?)
そして皆を救うためにその命を燃やし尽くした一人の青年。
ありがとうY木くん。そして、さようならY木くん!
5品目「ドラカレー」堂々完食!
え…と、「ドラカレー」の味なんすけど…。
そのですね、あの…。
拒否しました!こんなクソ企画で命をかけたくは無かったんです!
分かってくださ…あん…痛い。顔はやめて…!
まぁ、コトがコトだけに変態だろうが問題はないでしょう。
午後0時30分、ちょうど腹減りのピーク時。まず近所のスーパーにドラ焼きを買いに行きます。空はきれいに晴れ上がり、温かい風が吹いています。とても気持ちのいい秋の午後でした。
スーパーでドラ焼き5個とレトルトカレー2袋、マックのハンバーガーを1つ、刺身のつまの大根を1パックずつを購入。店員の不思議そうな顔が印象的です。
ROUND1 ドラ刺身
早速、ドラ刺身の準備を始めます。切るだけだから一瞬で完成。
それではY木くん、お願いします。
「ん、普通にイケるぞ」
嘘だ。
こんなのが美味いわけないだろ。
すかさず自分も食べてみた。
口の中に広がる1個80円の甘すぎるドラ焼き。その甘さをほどよく抑える醤油の香り。
和風の味覚である皮とあんこ。そこに和風調味料の代表、醤油が見事に調和している。
いかん、美味い。
こんなのが美味い。
アイデンティティを失いかけながらも1品目「ドラさしみ」完食。
ROUND2 ドラステーキ
目の前でいまだかつて見たこともない光景が展開される。よかった
両面をバターで焼いて塩・コショウで完成。シンプルイズベストです。
さぁ、召し上がれ。
「うん、うまいよ」
アレ?
もちろん僕も食べてみた。
ホットケーキだ。チープなドラ焼きにかすかな焼き目とバターの香りが加わり手の込んだホットケーキが出来上がってしまった。しかも甘すぎるあんこがバターで中和されて良い感じだ。
…やばい、かなり美味い。
なんだか自分の感覚が信じられなくなってきました。
ROUND3 ドラ丼
前の2品が予想外に美味しくて面白みに欠けるので、今回は少々アレンジさせていただきます。
原作ではこのドラ丼は、単にご飯の上にドラ焼きが乗っているだけの料理として描かれていました。しかし、せっかくなのでカツ丼風にしましょう。
ドラ焼きとタマネギをダシ汁で煮てから卵で閉じて、ハイ完成。
えぇ、スゴクいい感じです。
「…………」
「『ハイ完成』じゃねぇ!」
Y木くんが本日初の拒絶反応を示しましたヨ。これが「本能」ってヤツでしょうカ?
拒むY木くんを
「うぬぅぅぅぅ…」
お、良い感じの反応!10秒ほどうつむいている。
「ドラ焼きと米だけならおはぎと大差ないんだが…、卵が全てを否定している」
イヤハヤ危ないところである。原作どおりに食べていたらおはぎになって美味しくいただいてしまうところだった。
紙袋の中で輝くY木くんの狼のような目に押されて僕も食べてみる。
確かに彼の言う通りドラ焼きと米だけならおはぎだからうまいでしょう。
しかし、そこにダシ汁で煮られた玉ねぎと卵が加わることにより人外の食へと貶められたようです。とりあえず胃薬も買っとくべきだった。
なんか企画がずれつつ3品目「ドラどん」完食。
ROUND4 ドラバーガー
原作では「ドラバーガー」はドラ焼きの皮がハンバーグを挟んでいる絵で描かれいますが、当然そんなことをしたら美味しいに決まっている。
(そんな得体の知れない料理の絵を見て美味しいと思ってしまう神経がイヤです)
てなわけで、こんなのどうよ?
上半分がどらやきの皮とあんこ、下半分がバンズと具をそのまま。
さあ、Y木くん。アメリカンのようにファンキーに食い尽くせ!
「ヘイ、メーン」
「マザーファッカー!!」
おやおや…汚い言葉を使ってはいけないね。で、味はどうだね?
「お…ぐふ…ぅ…」
なんか、「ウケ狙い」の一言では片付けられない反応を示したので、僕も食べてみました。
チープなものにチープなものを合わせてもゴミができるだけです。マイナス+マイナスはどう足掻いてもマイナスです。
ハンバーガーの生命線である単純なアミノ酸の味と、ドラ焼きの生面線である甘すぎるあんこが見事に反発。
口で言えるような味ではないけど、あえて言うなら原色を3色ほど混ぜ合わせた絵の具のような味ですかね。
そろそろ胃だけではなく生命の心配を始めつつ4品目「ドラバーガー」完食。
FINALROUND ドラカレー
なんだかこの二人の無邪気な顔が異様に苛立ちます。そして、あえてこのカレーを選んだ自分を殴り倒したくなります。
しかし、ここまで来てある法則に気が付きました。
それは、原作通りに作った前2つは美味く、アレンジした後2つは不味かったということです。
このドラカレーは、原作ではドラ焼きの上にカレーをかけた絵で描かれています。つまり、この通りに作れば美味いはず。
先ほどのドラバーガーですっかりグロッキーになった僕たちに選択の余地はありませんでした。
微かな希望を信じて原作どおりにドラカレーを作成!そして…
希望は音を立てながら崩れ去っていった…
Y木くん、後は任せた。生きて帰れ。
「うふふ!うふふ!」
ババ様、Y木壊れちゃった。
Y木くんがスプーンで1口食べた。
「は……ぐ…ふぅ…!」
ラン、ランララランランラン…
こうしてこの企画は若い命を散らした一人の英雄によって終わりを迎えた。
とうとう我々はあのポンコツロボはやはり舌も脳も本格的にポンコツだという結論を導き出したのだ。(そんな企画だったか?)
そして皆を救うためにその命を燃やし尽くした一人の青年。
ありがとうY木くん。そして、さようならY木くん!
5品目「ドラカレー」堂々完食!
え…と、「ドラカレー」の味なんすけど…。
そのですね、あの…。
拒否しました!こんなクソ企画で命をかけたくは無かったんです!
分かってくださ…あん…痛い。顔はやめて…!
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