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午前8時。我々は雪の降り積もる長野駅に立っていた。
ここから目的地の野沢温泉スキー場までは、乗り換えて2時間ほどかかる。ホームは寒風吹き荒れる地獄と化していたので、とりあえず電車が来るまでは駅の構内で待つことにした。
ここから目的地の野沢温泉スキー場までは、乗り換えて2時間ほどかかる。ホームは寒風吹き荒れる地獄と化していたので、とりあえず電車が来るまでは駅の構内で待つことにした。
インド出身の千明ははじめて見る雪に感激し、すっかりはしゃいでいる。
「ようこそ長野へ」
ちなみにここはゴミ捨て場である。みんな、長野に着くとゴミ箱が真っ先に歓迎してくれるぞ。
午前10時。野沢温泉に到着。坂にへばりつくように広がっているこの町は分厚い雪に覆われ、圧倒的な冬の力を我々に示す。
これぞ雪国の圧力、我々は改めて今回の旅の行く末を案じた。そしてO田原のガラスの膀胱も案じた。寒いからね。
宿に向かう途中で奇妙なモノを発見。
積み上げられた雪が箱状に削られて、中にコケシのような偶像が置かれている。
側に置かれているフダを読むと、これは道祖神の一種らしい。
道祖神とは日本各地に設置されている古い神である。旅人の安全を司ると言われているが、その形状から男根、つまり男性器、要はチンポの象徴だとする説もある。
慌ててO田原が手を合わせる。ガラスの膀胱を持つ彼には力強くそそり立つ道祖神がひときわ神々しく見えたのであろう。
続いてO野も手を合わせた。彼もまた、かつて温泉で外人の驚異的なイチモツを見て心に深い傷を負っている。信仰によって彼らのトラウマが昇華されることをオレも祈ろう。
こうして野沢村の一角で、6人の男たちはチンポ神に祈りをささげた。この神聖な美しさをはらんだ光景は、永らく村人たちの間で語り継がれるであろう。
午前10時30分。宿に着いた我々は早速スキーウェアを借りて着替えを始める。
だが、このスキーウェアはやたらと色彩が豊富である。見事に全員が異なる色のウェアを着ることとなった。
O田原は赤、白、青のバカなパリジャンが着てそうなウェアだし、千明はグレーと紺色の学校ジャージカラーである。
Gにいたってはウンコ色ウェアだ。
しかし、その影で地味にネタを一身に被っている男がいた。オレである。
なんかウェアが以上に細い。ほぼタイツ。オレだけスキーヤーではなくスケート選手といったナリである。私、絶対にプリマドンナになる。
午後0時ちょうど、我々はゲレンデに到着した。初級コースを各自勝手に滑り出す。
無論、全員内股ハの字で。
やがて夕方になると、にわかに空が曇り、天気が荒れてきた。今日はここまでであろう。
こうして初日は誰一人ケガすることなく過ぎていった。
途中、千明がリフト券をなくすという事件が発生したが、想定の範囲内なのでアクシデントには含まれません。
もちろん、見つからなかったという結果も想定の範囲内。
宿に戻って食事を終えた頃には、既に夜の帳は下り、暗闇の中を動くものは舞い降りる雪のみであった。
8畳ほどの和風の客室に集まった我々は、特に何を語るでもなく、持参した酒瓶の蓋を開いた。雪国の夜なんて、酒を飲む意外にすることはない。
この小さな部屋が宴会場になるのには、それほどの時間は必要としかなった。
「んはぁ…わ…わたくしの…わたくしのガラスの膀胱が大変なことに…!」
(携帯電話です。念のため)
「うっひゃあ、どデケェ!」
(酒瓶です。念のため)
どうして…僕たちは…静かな夜を過ごせないのだろう…
「ようこそ長野へ」
ちなみにここはゴミ捨て場である。みんな、長野に着くとゴミ箱が真っ先に歓迎してくれるぞ。
午前10時。野沢温泉に到着。坂にへばりつくように広がっているこの町は分厚い雪に覆われ、圧倒的な冬の力を我々に示す。
これぞ雪国の圧力、我々は改めて今回の旅の行く末を案じた。そしてO田原のガラスの膀胱も案じた。寒いからね。
宿に向かう途中で奇妙なモノを発見。
積み上げられた雪が箱状に削られて、中にコケシのような偶像が置かれている。
側に置かれているフダを読むと、これは道祖神の一種らしい。
道祖神とは日本各地に設置されている古い神である。旅人の安全を司ると言われているが、その形状から男根、つまり男性器、要はチンポの象徴だとする説もある。
慌ててO田原が手を合わせる。ガラスの膀胱を持つ彼には力強くそそり立つ道祖神がひときわ神々しく見えたのであろう。
続いてO野も手を合わせた。彼もまた、かつて温泉で外人の驚異的なイチモツを見て心に深い傷を負っている。信仰によって彼らのトラウマが昇華されることをオレも祈ろう。
こうして野沢村の一角で、6人の男たちはチンポ神に祈りをささげた。この神聖な美しさをはらんだ光景は、永らく村人たちの間で語り継がれるであろう。
午前10時30分。宿に着いた我々は早速スキーウェアを借りて着替えを始める。
だが、このスキーウェアはやたらと色彩が豊富である。見事に全員が異なる色のウェアを着ることとなった。
O田原は赤、白、青のバカなパリジャンが着てそうなウェアだし、千明はグレーと紺色の学校ジャージカラーである。
Gにいたってはウンコ色ウェアだ。
しかし、その影で地味にネタを一身に被っている男がいた。オレである。
なんかウェアが以上に細い。ほぼタイツ。オレだけスキーヤーではなくスケート選手といったナリである。私、絶対にプリマドンナになる。
午後0時ちょうど、我々はゲレンデに到着した。初級コースを各自勝手に滑り出す。
無論、全員内股ハの字で。
やがて夕方になると、にわかに空が曇り、天気が荒れてきた。今日はここまでであろう。
こうして初日は誰一人ケガすることなく過ぎていった。
途中、千明がリフト券をなくすという事件が発生したが、想定の範囲内なのでアクシデントには含まれません。
もちろん、見つからなかったという結果も想定の範囲内。
宿に戻って食事を終えた頃には、既に夜の帳は下り、暗闇の中を動くものは舞い降りる雪のみであった。
8畳ほどの和風の客室に集まった我々は、特に何を語るでもなく、持参した酒瓶の蓋を開いた。雪国の夜なんて、酒を飲む意外にすることはない。
この小さな部屋が宴会場になるのには、それほどの時間は必要としかなった。
「んはぁ…わ…わたくしの…わたくしのガラスの膀胱が大変なことに…!」
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「うっひゃあ、どデケェ!」
(酒瓶です。念のため)
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