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八月十六日(月)
北海道旅行二日目
今朝も朝4時30分に起床。
しかし想像以上に熟睡できたためか、あまり眠気は感じない。
昨夜、就寝直前に飲んだ千明が持参したウォッカが効いたのかもしれない。ナイス千明。
今日の日の入りは4時44分。
我々は寝ている相部屋の客たちを起こさないように、速やかに部屋を出た。
北海道旅行二日目
今朝も朝4時30分に起床。
しかし想像以上に熟睡できたためか、あまり眠気は感じない。
昨夜、就寝直前に飲んだ千明が持参したウォッカが効いたのかもしれない。ナイス千明。
今日の日の入りは4時44分。
我々は寝ている相部屋の客たちを起こさないように、速やかに部屋を出た。
デッキへの扉を開ける。
思えば朝日を見るなんて何年ぶりだろう。海から昇る朝日を見るなんて初めてかもしれない。
さぞかし荘厳な光景が・・・「寒ッ!!」
扉を空けた瞬間広がる朱色の暁の空。そして情け容赦の無い寒波。
もしかした我々は北海道を越えてベーリング海峡あたりにまで来てしまったのではないか?
それでも定刻どおりに昇る太陽。クシュン!!
複雑な雲の陰とあいまって荘厳な景観が広がる。ズズッ!
まるで神が地上に示した奇跡のような光景。ガタガタガタ…
………
ゴメン、もう部屋に戻っていい?
我々は風に追いやられるように船室へ戻ったが、寒さのせいですっかり目が覚めてしまい、寝直すこともできない。
しかし朝食が開始する時間は午前7時。まだ2時間以上はある。キザな色気を出したせいで時間をもてあましてしまった。
だがここで千明が本領発揮。トランプを取り出す。
しかもイラクトランプ。
アメ公が戦地の兵士に配ったというイラク高官写真入りのトランプであり、指名手配書のようなデザインになっている。
我々はこの時、千明という男は間違いなく戦場とのパイプラインであると確信した。無論イスラム側との。
ゲームはドボン。トランプ版のUNOのようなものである。
本来は金をかけて争うゲームなのだが、かけるだけの金も無い我々は罰ゲームとしてデコピンを採用した。
ある意味その屈辱は金を巻き上げられる以上である。
我々は他の客の迷惑にならないように部屋を出て、海を見渡せる廊下でゲームを始めた。
これが想像以上に白熱。7時を回り他の客が起きだしてもひたすら札を出し合う男達。
周りの目も気にせずデコピンを打ち合う。
しかもみな手元にはフセイン風の男が描かれたトランプを握り締めている。
明らかに目線が白い。
子供が不思議そうに眺めている。母親が不機嫌そうに子供の目を隠している。
こちらを見る乗務員の笑顔が凍りついている。
その中心には「サダム!ウダイ!クサイ!UNO!ドボン!イェア!」などと叫んでいるアルカイダのような男達。
…とりあえず通報されなくて良かった。海自とかに。
午前10時45分、『いしかり』は無事に定刻どおり苫小牧港へ到着した。
空は晴れ上がりさわやかな風が吹いている。空を飛ぶカモメをまるで我々を祝福しているようだ。
タラップを降りロビーを通り抜け港から出る。
我々はとうとう北の大地を踏みしめたのだ。
見回すとバカに広い道路。
見上げるとバカにでかい空と雲。
振り返るとバカに多い自衛隊。
…自衛隊?
よくみると『いしかり』の中からわらわらと自衛隊員および車両が出てくる。
そういえば、船内でも何度か迷彩服を着たおじさんたちを見かけた気がする。
どうやら本当に通報されたらしい。その時は有明帰りの重度のコスプレマニアかと思っていたが、どうやら本職の方のようだ。
やはり北海道は日夜『北』の脅威にさらされているのだろうか。
彼らの前にウォッカを抱えたイスラームな格好の千明を連れ出したりしたら、その場で射殺されそうである。
しかし、この自衛隊員たち。一列になって駆け足でどこに向かうのかと思ったら、港の公衆便所。
公衆便所の中から長蛇の列となって船内まで続いている迷彩服の行列が拝める日が来るとは思わなかった。
やげて我々が珍獣を見るような目つきで自衛隊を見ているうちに札幌行きのバスが来た。
午前11時47分。バスは発車した。
札幌へ向かう乗客は他にも多くいる。バス内はほぼ満席だ。
高速道に乗ったバスから外を見てみる。
果てしなく緑の草原が広がっていた。
まばらに木が生えているだけで他には何も無い。
改めて北海道に来たことを実感した。
午後1時25分。札幌に到着。
バスを降りて最初に感じたことは空気が軽いということだ。
空気の中に湿り気がまったく無いのだ。
東京の夏とはまったく逆で非常に心地よい。
数分後、ホテルでチェックインを済ませた我々は見学と昼飯のために札幌の町を散策した。
とりあえず名所である時計台に行ってみる。
さすがは観光名所。他にも観光客がウジャウジャといる。
旗を持った団体や、カメラの前でけったいなポーズを取ってるオヤジなど、実に日本風情にあふれた典型的観光客だ。
しかし所詮は時計台。別に楽しくもなんとも無い。
ネタを求めて北の台地まで来た我々には縁の無い地である。
はしゃぐ観光客たちを尻目に早々にその場を去った。
午後3時頃、札幌ラーメンの芳醇な味噌スープを堪能した後ホテルに帰還した。
今日の予定はこれまでである。後は寝るまで自由時間だ。
本日二度目の時間もてあましタイムに突入。
どうしよう…
千明があらわれた!
O田原があらわれた!
千明はおもむろにかばんをあさっている…
千明はニンテンドウ64を取り出した!
千明は「ゴールデンアイ007」を取り出した!
O田原はおもむろにかばんをあさっている…
O田原はコントローラーを4つとりだした!
*「ゴールデンアイ007」とは、あの名作映画を3Dアクションシューティングゲームにしたもので米国のRareWare社が開発したものを、任天堂が販売している。
世界中を敵に回すような下劣なCMを行ったゲームとしても有名。
ゲーム本編より最大4人の対戦のほうが1万倍ほど面白い。
さすがだ。旅の楽しみ方を良く心得ている。(このあたりがバカの所以)
こうして午後3時30分、誇りをかけた男たちの熱いバトルが始まった。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ふと気付いて回りを見回す。
時計が目に入る。
短針が「8」を指している。
夕食を摂るために札幌の町へ出る。
店に入るや否やケダモノの速度で食事をたいらげた後、ホテルへ瞬間移動で帰還。
で、
またボンド(このあたりもバカの所以)
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ふと気付いて回りを見回す。
時計が目に入る。
短針が「2」を指している。
何も見なかったことにしてベッドにもぐりこむ。
この集中力を別のことに活かせないかと真剣に考えつつ2日目の夜は過ぎていった。
思えば朝日を見るなんて何年ぶりだろう。海から昇る朝日を見るなんて初めてかもしれない。
さぞかし荘厳な光景が・・・「寒ッ!!」
扉を空けた瞬間広がる朱色の暁の空。そして情け容赦の無い寒波。
もしかした我々は北海道を越えてベーリング海峡あたりにまで来てしまったのではないか?
それでも定刻どおりに昇る太陽。クシュン!!
複雑な雲の陰とあいまって荘厳な景観が広がる。ズズッ!
まるで神が地上に示した奇跡のような光景。ガタガタガタ…
………
ゴメン、もう部屋に戻っていい?
我々は風に追いやられるように船室へ戻ったが、寒さのせいですっかり目が覚めてしまい、寝直すこともできない。
しかし朝食が開始する時間は午前7時。まだ2時間以上はある。キザな色気を出したせいで時間をもてあましてしまった。
だがここで千明が本領発揮。トランプを取り出す。
しかもイラクトランプ。
アメ公が戦地の兵士に配ったというイラク高官写真入りのトランプであり、指名手配書のようなデザインになっている。
我々はこの時、千明という男は間違いなく戦場とのパイプラインであると確信した。無論イスラム側との。
ゲームはドボン。トランプ版のUNOのようなものである。
本来は金をかけて争うゲームなのだが、かけるだけの金も無い我々は罰ゲームとしてデコピンを採用した。
ある意味その屈辱は金を巻き上げられる以上である。
我々は他の客の迷惑にならないように部屋を出て、海を見渡せる廊下でゲームを始めた。
これが想像以上に白熱。7時を回り他の客が起きだしてもひたすら札を出し合う男達。
周りの目も気にせずデコピンを打ち合う。
しかもみな手元にはフセイン風の男が描かれたトランプを握り締めている。
明らかに目線が白い。
子供が不思議そうに眺めている。母親が不機嫌そうに子供の目を隠している。
こちらを見る乗務員の笑顔が凍りついている。
その中心には「サダム!ウダイ!クサイ!UNO!ドボン!イェア!」などと叫んでいるアルカイダのような男達。
…とりあえず通報されなくて良かった。海自とかに。
午前10時45分、『いしかり』は無事に定刻どおり苫小牧港へ到着した。
空は晴れ上がりさわやかな風が吹いている。空を飛ぶカモメをまるで我々を祝福しているようだ。
タラップを降りロビーを通り抜け港から出る。
我々はとうとう北の大地を踏みしめたのだ。
見回すとバカに広い道路。
見上げるとバカにでかい空と雲。
振り返るとバカに多い自衛隊。
…自衛隊?
よくみると『いしかり』の中からわらわらと自衛隊員および車両が出てくる。
そういえば、船内でも何度か迷彩服を着たおじさんたちを見かけた気がする。
やはり北海道は日夜『北』の脅威にさらされているのだろうか。
彼らの前にウォッカを抱えたイスラームな格好の千明を連れ出したりしたら、その場で射殺されそうである。
しかし、この自衛隊員たち。一列になって駆け足でどこに向かうのかと思ったら、港の公衆便所。
公衆便所の中から長蛇の列となって船内まで続いている迷彩服の行列が拝める日が来るとは思わなかった。
やげて我々が珍獣を見るような目つきで自衛隊を見ているうちに札幌行きのバスが来た。
午前11時47分。バスは発車した。
札幌へ向かう乗客は他にも多くいる。バス内はほぼ満席だ。
高速道に乗ったバスから外を見てみる。
果てしなく緑の草原が広がっていた。
まばらに木が生えているだけで他には何も無い。
改めて北海道に来たことを実感した。
午後1時25分。札幌に到着。
バスを降りて最初に感じたことは空気が軽いということだ。
空気の中に湿り気がまったく無いのだ。
東京の夏とはまったく逆で非常に心地よい。
数分後、ホテルでチェックインを済ませた我々は見学と昼飯のために札幌の町を散策した。
とりあえず名所である時計台に行ってみる。
さすがは観光名所。他にも観光客がウジャウジャといる。
旗を持った団体や、カメラの前でけったいなポーズを取ってるオヤジなど、実に日本風情にあふれた典型的観光客だ。
しかし所詮は時計台。別に楽しくもなんとも無い。
ネタを求めて北の台地まで来た我々には縁の無い地である。
はしゃぐ観光客たちを尻目に早々にその場を去った。
午後3時頃、札幌ラーメンの芳醇な味噌スープを堪能した後ホテルに帰還した。
今日の予定はこれまでである。後は寝るまで自由時間だ。
本日二度目の時間もてあましタイムに突入。
どうしよう…
千明があらわれた!
O田原があらわれた!
千明はおもむろにかばんをあさっている…
千明はニンテンドウ64を取り出した!
千明は「ゴールデンアイ007」を取り出した!
O田原はおもむろにかばんをあさっている…
O田原はコントローラーを4つとりだした!
*「ゴールデンアイ007」とは、あの名作映画を3Dアクションシューティングゲームにしたもので米国のRareWare社が開発したものを、任天堂が販売している。
世界中を敵に回すような下劣なCMを行ったゲームとしても有名。
ゲーム本編より最大4人の対戦のほうが1万倍ほど面白い。
さすがだ。旅の楽しみ方を良く心得ている。(このあたりがバカの所以)
こうして午後3時30分、誇りをかけた男たちの熱いバトルが始まった。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ふと気付いて回りを見回す。
時計が目に入る。
短針が「8」を指している。
夕食を摂るために札幌の町へ出る。
店に入るや否やケダモノの速度で食事をたいらげた後、ホテルへ瞬間移動で帰還。
で、
またボンド(このあたりもバカの所以)
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ふと気付いて回りを見回す。
時計が目に入る。
短針が「2」を指している。
何も見なかったことにしてベッドにもぐりこむ。
この集中力を別のことに活かせないかと真剣に考えつつ2日目の夜は過ぎていった。
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