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 実はわしサイクリングが趣味です。
 それでいいかげん安全に気を使ってヘルメットを購入しようかと。

 でも自転車用のヘルメットはかなり独特の形状。
 そこで、どんな服装に似合うのか考えてみたわけです。

 モデルとなったのはこちらの伊藤2号

ブリーフ

 こいつを素体にして色々と着せ替えていこうかと。
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 驚いた。

 電源ユニットからボンという効果音とともに茶色い煙がふきだしたのである。
 そして部屋内に充満する濃厚な科学のにおい。まるで自分自身が工業部品のなかに閉じ込められたかのようだ。
 既に日付も変わろうかという時間、屋外の温度は予想最低気温に向かって着々と下降を続けている。だが迷いは無かった。部屋中の窓を全開にする。
 寒くはない。
 なぜなら電源ユニットが煙を吐く前、既に重厚なダウンジャケットを身に纏っていたからだ。

 というのも、この事態はある程度予想していたのだ。

 半年ほど前から、電源ユニット内部の冷却ファンが稼動しなくなっていた。そのせいでCPUやハードディスクを酷使する作業を行うときや、DVDドライブの使用中などに、電源ユニットが異常に発熱していることがあった。
 突然パソコンが停止して再起動が始まる。多くの作業中データが闇に葬り去られていった。

 さっさと電源ユニットを付け替えろ、これが常識的な意見であろう。だがあえて少数派の非常識意見を採用することを人生のモットーとしてる私。ファンが壊れているだけで、電流は変わらず送られてくるのだから、なんとか電源ユニットを発熱させない方法を思案した。
 (たんに知識が無いため怖くてファンやユニットの交換ができなかった、それも理由の一部である。割合的には10割くらい)

 幾多の実験の末にあみ出した手は、あまりにも単純であまりにも効果的であった。
 まず、PCのケースを外して電源ユニットを外気に晒す。
 次に扇風機の首を電源ユニットに向けて固定。送風を開始。
 電源ユニットの上に『北海道グルメ便』の保冷剤をおく。(これ重要(嘘、無くてもいい))

 これだけである。これだけの単純かつ短絡的な処置で、電源ユニットの発熱死するまでの時間が体感で10倍は延びた。インターネットを見る程度なら、たとえ24時間起動していても問題は無かっただろう。

 この手法を開始したのは7月の中ごろ。今年は比較的すごしやすかったが、連日のように気温は上昇し、比例し我が部屋の温度も上昇を続けた。それでも電源ユニットは我関せずとばかりに、温度を一定に保っていたのだ。
 また、こちらとしてもPCの前に座っていれば、扇風機がもたらす爽やかな風の恩恵を授かることもできたので、まさに一石二鳥といえる理想的な状態だったのである。
 なにも問題は無かった。夏が終わるまでは。

 やがて目に見えて日没の時間は早くなり、あわせて気温も下降していった。服装も半袖のTシャツから長袖へ、やがてトレーナーへと変化していく。カーペットを敷き、ストーブを設置する。
 なのに止まらない、止めちゃいけない扇風機。

 結局のところストーブは設置しただけで使用していない。おかげで夜も更けてくれば、自身の吐く白い息がはっきりと見て取れる。手足の感覚は鈍くなり、白湯の存在が必須となった。
 でも回り続ける扇風機。

 近頃はパソコンの前でもダウンジャケットを着ている。
 むしろパソコンの前だから着ている。
 ニットをかぶり、マフラーも巻いている。手袋をつければスキーができる。
 扇風機は回り続ける。

 それでも電源ユニットは死んだ。壮絶に、爆発音を響かせ、煙を吹き、異臭を撒き散らしながら。
 予想はしていたとはいえ、あまりにも唐突だった。いや、別れとはおしなべて唐突なものだということは解っていた。
 ただ、最近は熱が上がることも少なく、気温が冷え込むことも多くなっていたから、無意識に考えないようにしていたのだ。
 そしてクリスマスの次の日の晩、永遠に旅立ってしまった。なにこの泣きゲー展開。

 思うに今回の急死事件、たしかに電源ユニットにガタがきていたのは事実だが、原因と思われることは他にもある。
 最近のこのブログの漢度の高さもその一翼を担っていると思う。
 毎晩のように極めて頻繁(「はんざつ」って読むなよ)に目の前でヒゲのおやじや白髪爺を淡々と描かれていたら、誰だって煙のひとつふたつ吐きたくもなるだろう。おれは平気だけど。
 たまにはさっぱりとした幼女とかも描かないとなぁ、と一人ごちる冬の夜かな。

 「ひと狩り行こうぜ~!」が

 「人狩り行こうぜ~!」としか聞こえない。


 いや、それだけ。ほんじゃ。

タイガ

 なんとかモアイ…じゃなくてタイガの胴体を作ろうとしたのだが、容量が多すぎるのか、想像以上に紙粘土の硬化が遅くて、首が固まるまで胸部分を作れない。(個別に作るとサイズが会わなそうでイヤ)

 とはいえ、この猟奇的なオブジェを延々と机の上に放置しておくわけにもいかないので、とりあえず冷蔵庫の中に入れることにした。卵ケースの上に。

 朝は牛乳、夜はビールを飲もうとするたびに、我々は文字どおり顔を突き合わせる。

 天気雨や蜃気楼のように不条理な光景には、どこか神秘性がつきまとう。

 深夜、冷蔵庫内の淡い明かりに照らされた男の首。

 不条理極まると思った。だが、所詮は人の業。現実は、バランスを崩して落ちてしまった彼の首を拾い上げる毎日だ。

 しかし、不満は感じていない。この奇妙な同居人を転居させる意図もない。

 自分でも意外だったのだが、朝の挨拶や帰宅を告げるにつれ、次第に愛着を覚えてきたようだ。この生活がさらに数ヶ月続けば、ともに杯を酌み交わす仲にもなれるかもしれない。



 目の当たりにした経験はないが、性倒錯のひとつに屍体性愛とかネクロフィリアと呼ばれるものがあるらしい。

 数年ぶりに引き出しやらキャビネットやらの中身を整理したのだが、なにやら色々と出てきたので、紹介しようと思う。

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